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真姫「笑わないで」【ことまき】



1:名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/:2016/02/28(日) 20:17:38.87 ID:HS/Fi9Yk.net


ことり「ねえ、真姫ちゃん。この詩に曲をつけてくれないかなぁ?」

真姫「詩? ことりが書いたの?」

ことり「うん。海未ちゃんみたいに上手に書けなかったんだけど……」

真姫「とりあえず、見せてみなさいよ」

真姫「ふむふむ……まぁ、ことりらしくはないけど、いい詩だと思うわ」

ことり「えへへ、ありがとう」
2:名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/:2016/02/28(日) 20:18:46.53 ID:HS/Fi9Yk.net
真姫「これPrintempsの新曲? 新しいユニットソングの話なんて聞いてないんだけど」

ことり「ううん。Printempsの曲じゃなくて、私の曲」

真姫「ことりのソロ曲?」

ことり「って言っても、どこかで披露するつもりはないんだけどね」

ことり「忙しかったら、断ってくれていいの」

ことり「もし、もしもだよ? すっごーくヒマな時があったら、暇つぶしの代わりに適当に書いてくれたら嬉しいなぁって」

真姫(あ、コレは『おねがぁい♡』作戦をするつもりね)



3:名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/:2016/02/28(日) 20:20:44.90 ID:HS/Fi9Yk.net
真姫(悪いけど真姫ちゃんは軽いオンナじゃないから、そんな見え見えな手に引っかかるはずないじゃない)

ことり「真姫ちゃん、おねがぁい♡」

真姫「!?」

真姫(何よ、この甘ったるい声、潤んだ瞳、蒸気した頬……)

真姫「し、仕方ないわね。 そんなに言うなら、曲の一つや二つくらい書いてあげるわよ」チョロローン

ことり「ほんと? 嬉しいなぁ、真姫ちゃんありがとう」

真姫(……あんなの断れるわけないじゃない)



6:名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/:2016/02/28(日) 20:23:01.82 ID:HS/Fi9Yk.net
真姫ハウス


真姫「と言ったものの、1フレーズも思い浮かばないわ」

真姫「うーん。 詩の内容は、片想いしている女の子の切ないラブソングね」

真姫「それにしても、妙に生々しいというか、リアルというか」

真姫「この詩は、ことりの実体験なのかしら?」

真姫「じゃあ、詩に出てくる『キミ』はことりの想い人……誰かしら?」

真姫「むぅ……これ以上考えるのはやめましょう」

真姫「一人で考えても、憶測の域は超えないし、時間のムダね」

真姫「今日はもう寝て、曲作りは明日にしましょう」



8:名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/:2016/02/28(日) 20:25:10.64 ID:HS/Fi9Yk.net
ことり「真姫ちゃん、おはよう」

真姫「ことり、曲のことなんだけど、悪いけどもう少し時間をもらえるかしら?」

ことり「謝らないで。ムリを言ってお願いしちゃったことりが悪いから」

真姫「全くね。 ことりにしては随分強引なやり方だったわよ」

ことり「うぅ、ごめんなさい」



9:名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/:2016/02/28(日) 20:26:23.25 ID:HS/Fi9Yk.net
真姫「別に責めたい訳じゃないのよ」

真姫「作詞の苦手なことりが、『自作の詩に曲をつけて欲しい』なんて言うってことは、きっと何か理由があるんでしょう?」

ことり「……うん」

真姫「何があったかは知らないけど、ことりがせっかく頑張って作った詩に適当な曲なんてつけられないわ」

真姫「ちょっと時間がかかるけど、この真姫ちゃんが最高の曲をプレゼントするから、少し待ってなさい」

ことり「優しいね。曲作りの理由を聞かないんだ」

真姫「気にならないと言ったら嘘になるわ」



10:名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/:2016/02/28(日) 20:28:09.80 ID:HS/Fi9Yk.net
真姫「でも、この詩の片想いしている子って、ことりのことでしょ?」

ことり「うん」

真姫「そう。ことりの実体験って事は、二番の歌詞にあるように『誰にも相談してない』んじゃないかしら?」

ことり「……うん」

真姫「だったら、それをわざわざ聞き出すなんて野暮な真似はしないわよ」

ことり「……真姫ちゃんは優しいね」

真姫「別に普通よ。それにね、」

ことり「?」

真姫「他のメンバーに誰にも言っていない事を私にだけ教えてくれた」

真姫「それって私だけ特別って言われているみたいで、ちょっと嬉しかったの」ニコッ

ことり「何それ? 真姫ちゃん、子供っぽい」クスクス



11:名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/:2016/02/28(日) 20:30:41.37 ID:HS/Fi9Yk.net
ことり「うーん。本当は曲作りの理由は隠していたかったんだけど……」

ことり「真姫ちゃんが無邪気に笑って可愛いから、特別に教えちゃうね」

真姫「べ、別にそんな笑い方してないわよ!」

真姫「それにムリに話さなくていいわよ?」

ことり「真姫ちゃんになら平気だよ」

ことり「それに作詞の背景を知っていた方が、作曲も捗るもんね」



13:名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/:2016/02/28(日) 20:37:32.63 ID:HS/Fi9Yk.net
ことり「えっとね、さっきの話の通り、私はある子……μ’sのメンバーの一人に恋をしてるの」

真姫「え!? 相手はメンバーの誰かなの!?」

ことり「……うん。そうだよ」

真姫「本当にこの話って私が聞いても大丈夫なの?」

ことり「大丈夫。だって、真姫ちゃん鈍感さんだもん」

真姫「鈍感って、結構失礼な言い方をするのね」



15:名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/:2016/02/28(日) 20:41:59.10 ID:HS/Fi9Yk.net
ことり「だって、私の好きな人が誰のことか全然分からないでしょ?」

真姫「えーっと、穂乃果? いや、違うわね。海未でしょ」

真姫「もしかして、意外性をついて希とかエリー?」

ことり「もう、それはズルイよ」

ことり「真姫ちゃんって、たまに子供っぽいことするよね」クスクス

真姫「し、仕方ないじゃない。恋バナなんてしたことないんだもの」

ことり「そうだよねー。真姫ちゃんに、こういうお話はちょっと早かったかなぁ」

真姫「ことり!」



16:名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/:2016/02/28(日) 20:44:45.53 ID:HS/Fi9Yk.net
ことり「ごめんごめ ん。話を戻そっか」クスクス

ことり「始めはね、みんなの中の一人だって思ってたの」

ことり「でもね、仲良くなってその子……この詩の『キミ』の笑顔を見る度に、笑顔の魔法にかかっちゃったみたいに、『キミ』に対する『好き』って想いが大きくなって」

ことり「みんなに思う『好き』と違う『好き』になっていったの」

真姫「なんだか甘酸っぱいわね」

ことり「えへへ。ことりも最初は、すっごく楽しかったんだよ」

ことり「『キミ』にもっと笑って欲しくて、お菓子を作って持って行ったり、衣装作りをいつも以上に時間をかけて作ったり」




17:名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/:2016/02/28(日) 20:46:27.19 ID:HS/Fi9Yk.net
ことり「でもね、『キミ』の事をずっと見てて気付いちゃったの……」

ことり「『キミ』は、ことりじゃない、ある子と一緒にいる時が一番楽しそうだってことに」

真姫「それがこの詩に出てくる『あの子』なのね」

ことり「……そう、だよ」

ことり「これ以上好きになっちゃダメだって思って、『キミ』への想いを忘れちゃおうって思ったの」


ことり「でもね、出来なかったの」



18:名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/:2016/02/28(日) 20:47:27.84 ID:HS/Fi9Yk.net
ことり「『キミ』はことりの初恋で、こんなに誰かの事を強く想って身を焦がす事なんて、人生の中で何回もあることじゃないと思う」

ことり「その気持ちをなかったことにするなんて、恋が悲しすぎるもん」

真姫「……ことり」

ことり「だからね、詩を書くことにしたんだ」

ことり「今は歌えないかもしれないけど、絶対に忘れないように、曲っていうカタチにしようって思ったの」



19:名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/:2016/02/28(日) 20:48:31.63 ID:HS/Fi9Yk.net
ことり「えへへ。ごめんね、こんなことりのワガママにつき合わせちゃって」

真姫「別に迷惑だなんて思ってないわ」

真姫「大切な友達のお願いだもの。この詩にぴったりの曲を作ってみせるから、ちょっと待ってなさい」

ことり「……ありがとう」

ことり「やっぱり、真姫ちゃんは優しいね」ニコッ



24:1です(茸)@\(^o^)/:2016/02/28(日) 21:00:36.37 ID:kjTyLcgv.net
真姫ハウス





真姫「と、大見得を切ったのはいいけど、昨日よりも作曲が進まないわ」

真姫「ことりの想いを聞いた後だから、変な曲は渡せないけど」

真姫「恋をしたことがない私が、ことりの詩に見合う曲を作れるのかしら?」

真姫「ダメよ、ダメダメ。こんな弱気になるなんてマッキーらしくないわ」



25:名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/:2016/02/28(日) 21:02:01.23 ID:kjTyLcgv.net
真姫「それにしても、『キミ』はμ’sのメンバー……ね」

真姫「『そんなに無邪気に笑わないで』って、歌詞からして穂乃果か花陽かしら?」

真姫「でも、『いたずらっ子みたいに笑わないで』って部分を見ると、希と凛とも捉えられるのよね」

真姫「あ、二番に『あの子の隣の笑顔が 一番ステキ』ってあるわね」

真姫「つまり、女の子にモテモテで彼女がいそうなエリーか海未?」

真姫「その後のサビには『これ以上魔法かけないで』ってあるから、にこちゃんの可能性も捨てられないわ」

真姫「って、全員じゃない!」



29:名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/:2016/02/28(日) 21:11:12.02 ID:kjTyLcgv.net
真姫「はぁ、全く。一体誰なのよ」

真姫「それにしても『キミ』も馬鹿よね」

真姫「ことりは可愛いし、優しいし、それでいて芯があって強くて」

真姫「何より笑顔がきらきらしてとっても魅力的な子なのに、他の子を好きになるなんて見る目がないんじゃないかしら?」

真姫「特に今日の最後の笑みなんて、私も胸がキュンってするくらい素敵だったのに」



30:名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/:2016/02/28(日) 21:12:23.39 ID:kjTyLcgv.net
真姫「って、何言ってるかしら」

真姫「私がことりのことを好きになったらダメじゃない」



(・8・)ちゅんちゅん


真姫「ヴェエエエ!? もう朝!?」

真姫「結局、一小節も進んでないし、それに一睡もしてないわよ」

真姫「はぁ。恋の歌って難しいわね」



60:名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/:2016/02/29(月) 16:00:46.71 ID:gHkgX6xB.net
真姫「……ふわぁ」

凛「真姫ちゃんがあくびするなんて珍しいにゃー」

花陽「クマもすごいし、どうかしたの?」

真姫「ちょっと遅くまで勉強してただけよ」

花陽「そうなの? あんまりムリしないでね」

凛「真姫ちゃんが元気ないと、凛たちも元気なくなっちゃうよ」

真姫「はいはい。ありがと」ニコッ

真姫(心配してくれてるのに、適当に笑って誤魔化すのは心苦しいわね)

真姫(でも、これは凛と花陽にも相談出来ないことだから……ごめんね)



61:名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/:2016/02/29(月) 16:01:46.24 ID:gHkgX6xB.net
ことり「凛ちゃんたち、おはよう」ヒョコッ

花陽「ことりちゃん、おはよう」

凛「真姫ちゃんが夜遊びしてたって話をしてたんだー」

ことり「夜遊び?」

真姫「そんなのしてないわよ!」

ことり「でも、顔色あんまり良くないね。髪もパサパサだし……」ジーッ

真姫「ちょっ、そんなにジロジロ見ないでよ」

真姫(今まで気に留めていなかったけど、ことりの瞳って澄んだ蜂蜜色ね)

真姫(声も甘ったるいし、見た目もふわふわしてるし、)ポー



62:名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/:2016/02/29(月) 16:02:35.13 ID:gHkgX6xB.net
真姫「なんだかことりって……」

海未「おはようございます。さぁ、そろそろ練習を始めますよ」

ことり「あ、海未ちゃん! おはよう」パアア

穂乃果「ねえねえ、ことりちゃん! 今日のストレッチ一緒に組もう」

ことり「うん。もちろんいいよ」ニコニコ

ことり「凛ちゃん、花陽ちゃん、真姫ちゃん、またね」

真姫「あ、うん」

花陽「? 真姫ちゃん、今何か言おうとしてた?」

真姫「……何でもないわ。私たちもストレッチを始めましょう」



63:名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/:2016/02/29(月) 16:32:00.32 ID:gHkgX6xB.net
お昼休み



真姫「寝不足のせいかしら? 朝の練習はあんまり集中できなかったわね」

真姫「そのせいで、にこちゃんが『アイドルは体調管理云々』語りだすし、」

真姫「希は『アレの日?』とかデリカシーない事言ってくるし、」

真姫「適当に誤魔化すのがメンドウだったわ」ハア

真姫「放課後の練習でもこの調子だと、もっとうるさそうだし、どこかで仮眠でも……ん?」




かたかたかた



真姫「これ……ミシンの音?」



64:名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/:2016/02/29(月) 16:33:47.90 ID:gHkgX6xB.net
被服室前


ことり『~♪』カタカタ

真姫(衣装作りって、昼休みも使ってたのね。知らなかったわ)

真姫(改めて考えると、一人で全員の衣装を作るのって大変よね)

真姫「私も何か手伝いま……」

絵里『ことり? こっちの小物についてだけど……』

真姫(なんだ、エリーが一緒だったのね)

絵里『……ってした方が良いと思うんだけど、どうかしら?』

ことり『確かにその方が可愛いね。 絵里ちゃん、ありがとう』ニコッ

ことり『えへへ。絵里ちゃんと一緒だと、色んなアドバイスが貰えるから勉強になります♡』

絵里『もう、褒めても何も出ないわよ?』クスッ

真姫(……二人っきりで楽しそうね)



65:名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/:2016/02/29(月) 16:34:56.69 ID:gHkgX6xB.net
ことり『……!』

真姫(あ、ことりと目が合った)サッ

絵里『ことり? どうかしたの?』

ことり『ううん……何でもない。見間違いだったみたい』

真姫(なんとなく咄嗟に隠れちゃったわ)

真姫(……私、何してるのかしら)


真姫「はぁ、音楽室でピアノでも弾きましょう」



68:名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/:2016/02/29(月) 18:51:40.49 ID:Sc+ollOP.net
~♪~♪~♪~♪~♪


真姫(何を弾いても、楽しくない)

真姫(私が知らなかっただけで、今までもエリーと一緒に衣装作りをしてたのかしら?)

真姫(エリーはアクセ作りが趣味だし、手先も器用だし、センスもいいし)

真姫(……ことり、楽しそうに笑ってたわね)

真姫「って、別にことりが誰といようがどうでもいいじゃない」



69:名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/:2016/02/29(月) 18:52:48.54 ID:Sc+ollOP.net
真姫「そんなことより、早く曲を作らないと」

真姫「ことりの強い想いを伝える為に、ロック調の曲もいいし」

真姫「一つ一つの言葉を丁寧に歌い上げるために、バラードも捨てがたいのよね」

真姫「うーん。ことりって、意外と何でも歌いこなしちゃうから逆に難しいわ」

真姫「また今日の放課後に残って貰って二人っきりで話あった方がいいわね」

真姫「……二人っきりで、かぁ」

真姫「この詩を渡されるまで、ことりと二人だけになることってあんまりなかったわね」



70:名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/:2016/02/29(月) 18:53:36.69 ID:Sc+ollOP.net
真姫「この曲が完成したら、


ちりっ


真姫「? なに、今の?」


キーンコーンカーンコーン


真姫「チャイムなっちゃった」

真姫「結局、仮眠出来なかったわね」



71:名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/:2016/02/29(月) 18:54:33.01 ID:Sc+ollOP.net
絵里「じゃあ、放課後の練習は二人一組になってダンスを中心にやるわよ」

穂乃果「はーい! ぅ絵里ちゃん、一緒にやろう!」

ことり「真姫ちゃん、一緒に組もう♡」

真姫「ええ。いいわよ」

にこ「へえ、そこの二人は今日は、珍しい組み合わせでやるのね」

ことり「珍しい? そうかなぁ?」

にこ「だって、学年も違うし、ユニットも違うし、デュオで歌ったこともないじゃない」

ことり「んー、そう言われてみればそうだね」

真姫「……」



72:名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/:2016/02/29(月) 18:55:44.28 ID:Sc+ollOP.net
ことり「真姫ちゃん? 難しい顔してどうしたの?」

真姫「……何でもないわ」

真姫「そんなことより練習を……って、あれ?」


ふらっ


真姫(なんだか……床が……近づいて……)



バタン!



ことり「真姫ちゃん!?」



73:名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/:2016/02/29(月) 18:56:52.28 ID:Sc+ollOP.net
凛「にゃー!? 真姫ちゃんが倒れちゃった!」

花陽「うぅ、ダレカタスケテー」

希「二人とも落ち着いて。 海未ちゃん、先生呼んできて」

海未「はい!」


ことり「真姫ちゃん! 真姫ちゃん!」


絵里「ことり、そんなに揺さぶったらダメよ」


ことり「だって、真姫ちゃんが!」




真姫(ことりの……泣き声が……遠くに……聞こえるわ)



75:名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/:2016/02/29(月) 19:27:51.93 ID:siqopU92.net
『えへへ~♪ 真姫ちゃん、真姫ちゃん♡』


貴方、だれ?

凛? 花陽?


『うふふ、真姫ちゃん可愛いなぁ♡』


違うわね。この笑顔は……






ことり「真姫ちゃん? 目、覚めた?」

真姫「……ことり」



76:名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/:2016/02/29(月) 19:29:29.62 ID:siqopU92.net
真姫「さっきの夢って……」

ことり「え? ごめん、今なんて言ったの?」

真姫「……何でもない」

真姫(やっぱりそういうこと……なのよね)


真姫「それより、何で私とことりが保健室にいるの? 練習は?」

ことり「真姫ちゃんは屋上で倒れちゃったんだよ」



77:名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/:2016/02/29(月) 19:31:16.22 ID:siqopU92.net
ことり「保健室の先生が言うには、寝不足と軽い貧血だって」

真姫「そう、心配かけたわね」

真姫「もう平気だから、ことりは練習に戻って」

ことり「もう、病人さんを一人で置いていくことなんて出来ません」

ことり「ことりが家まで送るよ。みんなにもそう伝えてあるし」

真姫「え? ことりが?」

ことり「うん。だって、ことりは保健委員だもん」

真姫「……ああ、そういうことね」



78:名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/:2016/02/29(月) 19:32:18.34 ID:siqopU92.net
ことり「大丈夫? やっぱり鞄持とうか?」

真姫「病人じゃないんだから、そんなに心配しなくてもいいわ」

ことり「でも、」

中学生A「あ、あの! すいません!」

ことり「え?」

中学生B「μ’sの南さんと西木野さんですか?」



79:名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/:2016/02/29(月) 19:53:28.86 ID:siqopU92.net
真姫「そうですけど、なんですか?」

中学生A「私たちファンなんです! 握手して下さい!」

ことり「そうなの? えへへ~、応援ありがと♡」

中学生B「きゃー! ことりちゃんスマイル可愛いー!」

真姫「……」

真姫「すいません。私たち、急いでいるので失礼します」

ことり「え? 真姫ちゃん?」



80:名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/:2016/02/29(月) 19:54:25.96 ID:siqopU92.net
ことり「むぅ、ファンの子にあんな態度とっちゃダメだよ」

真姫「……別に」

ことり「真姫ちゃん? もしかして、何か怒ってる?」

真姫「怒ってなんかない」

真姫「家もう近いから、ここからは一人で帰るから」

真姫「……じゃあね」

ことり「あ、真姫ちゃん! 待って!」

真姫「……」スタスタ



81:名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/:2016/02/29(月) 19:56:02.04 ID:siqopU92.net
真姫ハウス



真姫「私、バッカみたい」

真姫「可愛いことりを、これ以上誰にも見つかって欲しくなくて」

真姫「ことりの笑顔を見たら、絶対にもっと好きになる魔法にかかっちゃうから、誰にも見られたくなくて」

真姫「勝手に嫉妬して、勝手に怒って、ことりを困らせて」

真姫「……本当にバカみたい」



82:名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/:2016/02/29(月) 19:57:14.22 ID:siqopU92.net
真姫「ことりは『キミ』が好きなのよ」

真姫「だから、好きになっても意味ないの」

真姫「好きになっちゃいけないの」

真姫「だから……この気持ちは……」





真姫「誰よ。恋は楽しいなんて言った人は」

真姫「苦しくて、辛いだけじゃない」



83:名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/:2016/02/29(月) 20:13:54.24 ID:siqopU92.net
真姫ママ「本当に大丈夫?」

真姫「うん、寝ていれば治るから」

真姫ママ「分かったわ。学校には連絡しておくから、酷くなったらすぐに病院に行くのよ」

真姫「……はい」





真姫(学校、初めてズル休みしちゃった)

真姫(これから、ことりとどんな顔して会えばいいか分からないわ)



84:名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/:2016/02/29(月) 20:16:34.38 ID:siqopU92.net
真姫(また私のせいで迷惑かけちゃうかもしれないし)

真姫(もういっそのこと会わないほうが良いのかしら?)

真姫(そうよね。ことりには好きな人がいるんだし)

真姫(『キミ』には好きな人がいるみたいだけど、)

真姫(ことりは可愛いから、いつかことりのことを好きになるかもしれないし)

真姫(そうそう。ことりは可愛いし、優しいし、センスいいし、)

真姫(器用だし、いい香りするし、甘ったるい中毒性のある声してるし、)

真姫(意外としっかり者だし、そう思えばいたずら好きな部分もあって、一人で抱え込んじゃうところがあるから放っておけなくて、母性本能をくすぐ られちゃうし、それから……)

真姫「って、私どんだけことりのことが好きなのよ!?」

真姫「はぁ、会わないでいる方が逆に好きの気持ちが大きくなってる気がするわ」



89:名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/:2016/02/29(月) 21:44:52.08 ID:rOocBZjK.net
ことり「何が大きくなっちゃうの?」ヒョコッ

真姫「ヴェエエエエエ!?」

ことり「きゃぁ!?」

真姫「ちょ、ことり?」

真姫「何で貴方がウチにいるの!?」

真姫「ていうか、いつからそこにいたのよ!?」



90:名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/:2016/02/29(月) 21:45:47.34 ID:rOocBZjK.net
ことり「えっとぉ、来たのはついさっきだよ?」

ことり「真姫ちゃんがお休みって聞いたから、LINEしたんだけど既読つかないし」

ことり「また倒れちゃったりしてないかなぁって、不安になって来ちゃったの」

ことり「ちょうど真姫ちゃんの家に着いた時、真姫ちゃんのお母さんが家を出る所だったから、上がらせてもらっちゃった」

真姫「あぁ、もう、ママも一言言ってくれればいいのに」

ことり「あはは。驚かせちゃってごめんね?」

真姫「まったくよ」

真姫(この反応からすると、さっきのは聞かれてなかったみたいね)

真姫「……良かった」

ことり「?」



91:名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/:2016/02/29(月) 21:47:50.53 ID:rOocBZjK.net
真姫「そう言えば、貴方学校はどうしたの?」

真姫「まだ授業中のはずよ」

ことり「えっとね、そのぉ、サボっちゃいました」エヘヘ

真姫「はぁ?」

ことり「真姫ちゃんにどうしても言わなくちゃいけないことがあってね」

ことり「ごめんなさい! あの詩のこと全部ウソなんです!」

真姫「うそ?」



92:名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/:2016/02/29(月) 21:49:42.41 ID:rOocBZjK.net
ことり「うん。真姫ちゃんってウブだから、からかっちゃおうって思って」

ことり「だからね、適当な詩を作って、それを私の片想いの実体験ですって、デタラメなこと言ったの」

ことり「真姫ちゃん、純情だからどんなリアクションしてくれるのかなぁって楽しくなっちゃって、ネタばらしが遅くなっちゃった」

ことり「まさか体調崩すなんて思わなくって、」

ことり「本当にごめんなさい!」

ことり「えへへ、ごめんね。ことりのお遊びのせいで、真姫ちゃんにいっぱい迷惑かけて」

真姫「ことり、貴方ってバカなの?」



93:名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/:2016/02/29(月) 21:50:51.55 ID:rOocBZjK.net
ことり「バカって、ひどいよぉ~」

ことり「ふふっ、でも今回ばっかりは真姫ちゃんの言う通りかもね」

ことり「こんなへんなイタズラやっちゃうなんて……」ヘラヘラ

真姫「違う。そういう意味で言ったんじゃないわ」

真姫「ねえ、ことり」











真姫「笑わないで」



95:名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/:2016/02/29(月) 22:08:05.92 ID:rOocBZjK.net
ことり「あ、そうだよね! こんなヘラヘラしながら謝るなんて失礼だよね」

ことり「でも、本当に反省してるの」

ことり「ごめんね」

真姫「だから、違うって言ってるじゃない」

真姫「私が言いたいのは、」




真姫「『そんなに優しく笑わないで』」




真姫「って、意味よ」



100:名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/:2016/02/29(月) 22:46:48.28 ID:GT7vzh8S.net
ことり「優しく? 真姫ちゃん、何言ってるの?」


真姫「この詩がウソなんてウソよね?」

真姫「私が倒れたから、責任を感じちゃったんでしょ?」

ことり「くすっ、それは深読みしすぎだよ」

真姫「じゃあ、何でそんなに寂しそうな顔で笑っているの?」

真姫「貴方が言ったのよ」

真姫「『この気持ちをなかったことにするなんて、恋が悲しすぎる』って」

ことり「……」

真姫「ねえ、お願いだから、一つだけ約束して」

真姫「自分の気持ちに嘘をつくために、笑わないで」



103:名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/:2016/02/29(月) 22:52:20.78 ID:GT7vzh8S.net
ことり「……意外だったなぁ」

ことり「真姫ちゃんは鈍いから、このまま嘘で通せると思ってた」

真姫「数日前の私なら、そうだったかもね」

ことり「ふふっ、好きな子でも出来たの?」

真姫「ええ、そうよ」

ことり「そうなんだ。ねえ、どんな子か聞いてもいい?」

真姫「とっても笑顔がステキな子よ」

ことり「……そっか」

真姫「もう一度だけ聞くわ」

真姫「この詩がウソなんてウソよね?」

ことり「うん。嘘だよ」



ことり「私は君が好きなの」



105:名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/:2016/02/29(月) 23:06:27.16 ID:GT7vzh8S.net
真姫「そう。分かったわ」

真姫「悪いけど、今日はもう帰ってくれない?」

真姫「今、いい曲が思い浮かんだの」

真姫「早くピアノを弾いて、カタチにしたいの」

ことり「でも、具合悪いんじゃないの?」

真姫「私も貴方と同じサボりだから平気よ」

真姫「明日にはCDに焼いて、渡せるようにするわ」

ことり「うん。真姫ちゃん、ありがとう」



106:名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/:2016/02/29(月) 23:12:36.22 ID:GT7vzh8S.net
ことり「じゃあ、ことりは帰るね」

真姫「今からでも授業に出なさいよ」

ことり「真姫ちゃんも明日はちゃんと学校に来るんだよ?」

真姫「はいはい」

ことり「じゃあね、また明日」

真姫「ええ、さようなら」





さようなら、私の好きな人



107:名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/:2016/02/29(月) 23:18:25.40 ID:GT7vzh8S.net
次の日



凛「わーい! 真姫ちゃんだにゃー!」モッギュー

真姫「ぐふっ!?」

真姫「ちょっと、凛! 朝から飛びついてこないでよ。危ないじゃない」

花陽「みんな心配したんだよ?」

花陽「練習中に倒れたり、学校お休みしたり」ウルウル

真姫「う、それは悪かったって思ってるわよ」

凛「という訳で、今日は帰りにラーメン食べに行こう?」

凛「もちろん、真姫ちゃんの奢りで!」

真姫「なんでそうなるのよ」

真姫「そもそも、今日の放課後は予定があるから無理ね」

花陽「予定?」

真姫「ええ、とっても大切な予定なの」



108:名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/:2016/02/29(月) 23:19:05.14 ID:GT7vzh8S.net
~♪~♪~♪~♪~♪



ことり「……うん。とってもいい曲」

真姫「気に入ってもらえて良かったわ」

ことり「えへへ。こんなステキな曲を独り占めできるなんて、ことりは幸せ者だね」

真姫「あのねぇ、別にソロ曲を作るなんて初めてじゃないのよ」

真姫「こんな小さいことで幸せを感じてないで、もっと特別なことにとっておきなさい」

真姫(私じゃない、大切なあの子の為にとっておきなさい)

ことり「はぁい」クスクス

真姫(……なんて言えるほど、大人じゃないけどね)



109:名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/:2016/02/29(月) 23:19:47.75 ID:GT7vzh8S.net
真姫「ねえ、ことり」

ことり「ん? なぁに?」

真姫「いつか、今じゃなくていいから」

真姫「私にこの曲を歌ってくれない?」

ことり「うん。この曲を歌う時は一番に真姫ちゃんに聞いてもらうね」ニコッ

真姫「ふふっ、ありがと。楽しみにしているわ」



110:名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/:2016/02/29(月) 23:20:28.40 ID:GT7vzh8S.net
『笑わないで』
作詞・作曲 金子麻友美 編曲・佐藤清喜



好きになっちゃいけないと 思ってしまって つまり
キミが好きだということに 気付いてしまったの

キミと目が合った時 ニコっとしてもいいのかな…?
それすら 分かんないくらいに フクザツな気持ちなの

初めて会ったときはまだ みんなの中のひとりだった
でも気になってしまったの キミの笑顔を見た瞬間
目が離せなくなって 魔法にかかった

笑わないで 笑わないで そんなに無邪気に笑わないで
笑わないで 笑わないで いたずらっ子みたいに笑わないで
これ以上 好きになりたくない
キミはあの子のものだもん




友達のひとりだと 思ってるでしょ? きっと
私だって最初そうだった そのままでいたかった

誰にも相談できないし 心の中がぐるぐるです
会わないほうがいいのかな? でも会わないでいるほうが
好きの気持ち 大きくなりそうで怖い

笑わないで 笑わないで そんなに優しく笑わないで
笑わないで 笑わないで 寂しそうな顔で笑わないで
あの子の隣の笑顔が
一番ステキ 分かってる

笑わないで 笑わないで もう誰にも見つけられないで
笑わないで 笑わないで これ以上魔法かけないで

笑わないで 笑わないで あの子のためにとっておいて
笑わないで 笑わないで 幸せをもっととっておいて
私は笑顔で見てる
キミはあの子のものだもん



111:名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/:2016/02/29(月) 23:26:09.72 ID:GT7vzh8S.net
真姫「笑わないで」 おわり


うっちーのコンセプトアルバム『Sweet Tears』の楽曲の一つです
うっちーのアルバムは、歌によって全然違う人が歌っているみたいで、良い意味で声優さんらしいアルバムです
2ndライブのBDの発売も決まったので、良かったら聴いてみてください

『Sweet Tears』 視聴動画
https://www.youtube.com/watch?v=3WnFjBT-jJs



115:名無しで叶える物語(もこりん)@\(^o^)/:2016/02/29(月) 23:33:19.70 ID:E6gidoHT.net
乙です
こういうもやもやな感じの終わりかたも好き



116:名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2016/02/29(月) 23:34:59.31 ID:9Kzr4myT.net
自分より素敵な人を見つけてって事だとは思うけど、まきちゃんは自分を卑下してるんだろうけど、不自然
ことりちゃんの恋もそこで終わりはしまい
解説がほしいぞ



125:名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/:2016/03/01(火) 00:42:13.16 ID:ptZdegCl.net
結局ことりは君に伝えたけど真姫ちゃんはキミだと思ってるんだろ?
だから笑わないでの曲が作曲できた訳じゃん?



126:名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/:2016/03/01(火) 01:18:18.58 ID:gvlM0Yi5.net
ことりちゃんの「私は君が好きなの」って告白を、今まで通り歌詞に出てくる
「キミ」だと受け取ってしまった真姫
真姫が勘違いしていることに気づけず片想いを続けることり
って構図だと思った



127:名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/:2016/03/01(火) 01:24:13.63 ID:VmBxFhEC.net
>>126
すげえしっくりきた



135:名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2016/03/01(火) 13:09:13.11 ID:tpiNrYX+.net
>>126
そういうことか ありがとう






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